リスク分散の適地、北海道
現在、企業の皆様は、新型コロナウイルス感染症、デジタルトランスフォーメーションの推進、カーボンニュートラルの実現といった社会経済情勢の大きな変化に直面しており、今後の事業展開について、さまざまな検討をされていることと思います。
事業継続に向けたリスク分散については、これまでの自然災害や人材確保といった視点にとどまらず、新型コロナウイルスなどの「感染症対策」や、再生可能エネルギーの導入や省エネルギーなどの「脱炭素化」、生産拠点の国内回帰などの「グローバルなサプライチェーンの最適化」といった新しい視点が加わり、多様な角度からの検討が必要になってきています。
こうした中、本道においては、海外からの供給に依存していた医療機器の生産拠点の立地、冷涼な外気や豊富な再生可能エネルギーを活用する次世代データセンターの開設、さらには、豊かな生活環境に着目し、新しい働き方に対応した本社機能の移転やサテライトオフィスの設置といった新たな動きが出てきています。
また、全国最多となる28の自動車テストコースや、民間企業のロケットが宇宙空間に到達した宇宙関連施設などにおいては、未来に向けたさまざまな実証試験が行われています。
このように、本道は、ポストコロナを見据えたビジネスフィールドとして、サプライチェーンの強靱化に向けた国内の生産拠点の構築や、新型コロナウイルス感染症やデジタルトランスフォーメーションの進展がもたらす新しい働き方への対応、国の「経済財政運営と改革の基本方針2021」、いわゆる「骨太の方針」に明記された「ゼロカーボン北海道」の実現に向けた取組、さらには、広大な土地や積雪寒冷な気候などを活かした未来技術の実証フィールドといった面において、優れた立地環境を有しています。
北海道を新たなビジネス展開のステージとしていただき、皆様にとって、大きなビジネスチャンスが、この北の大地から生まれることを心から期待しています。