東日本大震災以降、首都圏との同時被災リスクの低さや
人材確保のしやすさなどを背景に、リスク分散先として、
北海道をご選択いただく企業が増加。
「リスク分散の適地」の
3つのポイント
北海道は、台風の接近や雷の発生、豪雨の日数が他地域に比べて少なく、首都圏等で地震等自然災害が発生した場合にも同時に被災するリスクが低いため、リスク分散の候補地として最適です。道では「北海道強靱化計画」に基づき、大規模自然災害に備えた防災・減災対策とともに、リスク分散のための本社機能や生産拠点の移転促進といったバックアップ機能の発揮に向けた取組を推進しています。
~安全・安心な北海道をつくり、国全体の強靱化に貢献するバックアップ機能を発揮するために~
2012年から稼働している石狩市の「石狩湾新港LNG基地(18万㌔㍑)」では、LNG(液化天然ガス)を、パイプラインを使って札幌等に供給するほか、道内事業者にLNGのまま供給しています。同じ敷地内に2基目(20万㌔㍑)、3基目(23万㌔㍑)、4基目(23万㌔㍑)のLNGタンクが稼働し、2020年10月に日本最大級のLNG基地が形成されました。
北海道では、将来にわたる安定供給を見据えた電力設備の建設が進められています。2019年には、新たな火力発電所「石狩湾新港発電所1号機(56.94万kW)」や、北海道と本州を結ぶ電源不要の自励式変換器「新北本連系設備(30万kW)」が運転を開始。今後は「石狩湾新港発電所2号機・3号機」の建設が予定されているほか、国等の委員会で新北本連系設備の増強に向けた計画が示されるなど、電力の安定供給が図られています。
石狩湾新港発電所(LNG火力発電所)
(出典:北海道電力㈱)
北海道にある13の空港が交通の利便性を高め、ビジネスや生活を充実させています。道内で運航している発着便数は道外・道内合わせて1日あたり約400便あり、道外の主要都市を結ぶ9空港は全て東京と直結しています。また、新千歳・函館・旭川には海外との定期便も就航していますが、コロナ禍の影響で全便運休となっています。(2021年3月1日現在)
新千歳空港と羽田空港を結ぶ路線は、国内最多の1日53往復が運航されています。朝6時から夜12時までの運航頻度は1時間あたり平均3往復で、国内線の乗降客数は2,073万人と羽田空港に次いで全国第2位(2019年)です。2010年3月には新国際線旅客ターミナルビルが供用開始しました。
羽田空港発→新千歳空港着の始発便は6時15分発、新千歳空港発→羽田空港着の最終便は21時45分発。朝早くから夜遅くまでの運航で、日帰り出張も可能です。
2012年に本州と北海道を結ぶLCC(ローコストキャリア)が就航しました。大手よりも割安な運賃が魅力で、現在3社が運航しています。
北海道内の移動には、10路線ある航空機が便利です。JAL、ANAのほかにHAC(北海道エアシステム)があり、1日あたり約29往復が運航しています。
広大な北海道の自動車輸送をよりスムーズにする高規格幹線道路等の整備を推進しています。主要都市間を結ぶ総計画延長は1,825kmにおよび、2021年3月末現在で1,183kmが開通しています。
北海道新幹線が2016年3月に開業し、現在、東京〜新函館北斗間が最速3時間58分で結ばれています。また、新函館北斗~札幌間は、2012年に認可・着工され、2030年度末の開業が予定されています。
鉄道貨物輸送は、環境負荷が最も少ない輸送手段です。北海道内にある14のコンテナ取扱駅・オフレールステーションは全国約150の駅と結ばれています。また、主力の12ftコンテナをはじめ、大型トラックと同等の積載能力をもつ31ftコンテナの積載が可能な貨物列車を、道外へ毎日約20本運行しています。
行 先 | 札 幌 | 苫小牧 | 旭 川 | 函 館 | 帯 広 | 釧 路 |
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仙 台 | 15時間35分 | 14時間25分 | 18時間08分 | 12時間20分 | 33時間20分 | 37時間50分 |
東京 (隅田川) |
18時間10分 | 21時間35分 | 25時間30分 | 18時間40分 | 24時間36分 | 27時間36分 |
名古屋 | 31時間20分 | 29時間45分 | 37時間45分 | 26時間45分 | 41時間30分 | 49時間00分 |
大 阪 | 28時間27分 | 27時間22分 | 51時間52分 | 24時間37分 | 50時間47分 | 55時間17分 |
福 岡 | 38時間09分 | 42時間24分 | 66時間14分 | 38時間09分 | 45時間59分 | 69時間39分 |
※荷役線出線時刻から持出開始時刻までの最短時間を記載
国際拠点港湾の室蘭や苫小牧をはじめ、道内には35の港湾があり、北海道〜本州間のフェリーは11航路が運航。内貿定期貨物は18航路、石狩湾新港や苫小牧港など外貿定期貨物は12航路運航し、大量輸送を可能にしています。