Interview

北海道の179市町村、
それぞれに可能性と
ビジネスチャンスがある。

株式会社ビックボイス 代表取締役社長

佐々木 治郎さん

東京都町田市に本社を置くビックボイスは、札幌・函館・芦別・室蘭・旭川と、道内5カ所に分散して拠点を展開している。企業や自治体のDX化を支援する企業から見ると、北海道にはまだまだ多くの可能性があるという。ITを活用した新規事業への挑戦という点で、北海道はブルーオーシャンだと語る社長の佐々木氏は、179の市町村すべてにビジネスチャンスを見出している。

  • 本社所在地
    東京都町田市中町1-4-2 町田新産業創造センター3階
  • 道内所在地
    北海道旭川市緑が丘東1条3丁目1番6号 旭川リサーチセンター内 旭川市産業創造プラザ7号室
  • 企業サイトURL
    https://boisb.com/
  • 事業内容
    IT事業・地域振興事業

ー事業内容について教えてください。

当社の事業内容は、主に企業向け、そして自治体を含む行政向けのシステム開発です。最近は、システム開発に付帯してホームページ制作を依頼されることもあります。他社にはない特徴としては、DX(デジタルトランスフォーメーション)という企業のデジタル化の推進を行っており、最近では室蘭にある製造業向けのDXを手がけています。あとは、室蘭工業大学との共同研究で、農業や漁業といった一次産業の課題を解決するというような事業を行っています。

ー北海道に5つの拠点を持った理由は?

当社の事業のコンセプトとして、集中よりも分散による効果を狙うということがあります。小規模な組織をより多くの地域に展開していく中で、北海道内に5つの拠点を有しています。BCP(事業継続計画)でも分散化は威力を発揮しますが、一番のメリットは、小規模なチームだからこそ生まれる気概です。その気概によって、地域の問題を解決して、チームで取り組んでいくという動きになります。生産性ももちろん上がりますし、コミュニケーションも活発になるので、そういったところがメリットだと思っています。

ー北海道の拠点同士の交流は活発ですか?

日常的にも非常に活発に連絡を取り合っています。ビジネスエキスポなどの技術の展示会に一緒に参加することもありますし、あとは自社製品を共同で開発する、システム開発を一緒にするというような時には、Zoom等のツールを使いながら協働していますね。

ー北海道への進出に対する社員の反応は?

ほとんどが賛成でした。まず、北海道と東京を比較すると家賃が全然違います。広い北海道では移動の交通費がかかったり、暖房費がかさむのではないかと危惧する社員もいましたが、家賃を考えるとそれらの費用を含めても北海道の方が安く済むというのがわかりました。最初に北海道への進出を決めた時に幹部社員を函館に連れて行って、地域の魅力を自分の肌身で感じてもらったのですが、こういう環境でシステム開発をするという将来像がイメージできると、みんな満場一致で賛成でした。

ー北海道や各自治体からの支援体制は?

地方に進出すると、その地域になじむのが一番大変なのですが、北海道庁の方が函館や室蘭という自治体の方につないでくださるので、そこで人脈ができるのがありがたいですね。例えば今回は室蘭ですが、室蘭市役所の企業誘致担当の方々が、地域への挨拶回りをする際にご一緒してくださるなど、そういう支援はとても助かります。函館に進出してからずいぶん時間が経っていますが、市役所の方々が今でも後押しをしてくれています。

ー北海道で展開することによる効果は?

効果はたくさんありますが、一番は会社が大きく変わったということです。わかりやすいところで言うと、北海道に進出してから売上が倍増しましたし、事業の幅も広がりました。大学との共同研究でDXをするということも、北海道に進出していなければ恐らく実現はしていないでしょう。あとはUIターンという面で社員も増えて、人数も右肩上がりの状況ですが、当社のベンチャースピリットに共鳴して入社してくれる人たちなので、とても優秀です。志もあって優秀という社員が揃ったので、会社としても非常に強く、良くなったと思います。

ーIT系の開発において北海道の優位性は?

私は全国の自治体を検討しているのですが、北海道はその中でも、新規事業への挑戦という意味での優位性はあると思いますね。一言で言うとブルーオーシャンですよね。まだまだ手つかずの地域が多く、遊休資産の問題などもあるので、ITでいろいろと解決できる、根底から支援できるということが多いところです。あとは、北海道新幹線で地続きになったので、東北とのビジネスという点でも北海道は有利になりました。グローバルで考えると北海道は国境にあるわけで、そういう意味でも利点はあると思います。このコロナ禍の状況においても、北海道は広くて空気もきれいなので、安心して働くことができるということも大きな優位性ではないでしょうか。

ー 北海道ならではの展望は?

北海道には179の市町村があり、その一つ一つにまったく違う魅力や資源、課題があります。つまり、179の可能性があるということで、これはビジネスになります。たとえば本州にも魅力的な街はありますが、すでにいろいろな企業が進出しているので、そういう余地が少ないんです。しかし北海道は、179市町村同士のつながりというところでも、まだまだ可能性が非常にあると思っています。

ー 今後の展開やビジョンは?

今興味があるのは、帯広と釧路です。あとは留萌も面白そうだと思います。当社の拠点で一番好調な函館を中心とした道南エリアにも興味がありますね。北海道新幹線の停車駅がある北斗市や木古内町は、非常に土地としての勢いの強さと可能性を感じます。

Profile

株式会社ビックボイス 代表取締役社長

佐々木 治郎さん

  • 2012.12
    44歳の時にビックボイスを設立
  • 2015.11
    初代 函館ものづくり産業アンバサダー 就任(函館市より受嘱)
  • 2016.9
    初代 北海道企業誘致サポーター 就任(北海道より受嘱)
  • 2016.11
    町田商工会議所第11期2号議員 就任
  • 2018.5
    北海道企業誘致サポーター 就任(3期目)
  • 2018.12
    函館ものづくり産業アンバサダー 再任(函館市より受嘱)
  • 2019.5
    東京町田サルビアロータリークラブ 入会
  • 2019.7
    産業集積アドバイザー 就任
  • 2019.11
    町田商工会議所第12期常議員 就任
  • 2020.5
    産業集積アドバイザー 就任(2期目)
  • 2021.7
    産業集積アドバイザー 就任(3期目) (北海道庁より受嘱)
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