株式会社オリエンタルランド
フード本部フード開発調達部アグリ運営グループ
弟子屈農園 農園長
島田 亮さん
株式会社オリエンタルランド弟子屈農園では、丁寧に栽培された色鮮やかで香り豊かなイチゴが、一年を通して実っている。弟子屈の豊富な温泉熱を利用した、安心・安全なイチゴ栽培について、農園長の島田氏に伺った。
当社は主にテーマパーク事業を行っております。北海道弟子屈農園では、千葉県のテーマパークで使用することなどを目的に、イチゴ栽培を行っております。
夏場の冷涼な気候(夏場の夜温が15度程度)、かつ昼夜の寒暖の差があることから、果菜類(イチゴ)栽培には最適な場所であると考えました。
豊富な温泉に恵まれた地域であり、温泉を活用した暖房により、エネルギーコストを抑制した冬場の温室栽培も可能になることから、周年栽培が可能になる場所だと判断したためです。
イチゴ栽培は初経験のため、ハウス設置や温泉掘削、アルバイト採用など苦労しました。弟子屈町の皆さまに相談し、アドバイスをいただきつつ事業開始を迎えました。
弟子屈農園開園より 2人目の農園長として役割を担っております。私自身弟子屈農園に赴任する前までは、技術系、特にテーマパークの施設の省エネ化、環境対策、水質管理などを担当してきていたこともあり、ここ弟子屈農園では、温泉利用による断熱性を高めたハウス栽培など、技術的な面でも非常に魅力的な農園であると実感しております。また、ここ弟子屈町を中心に採用させていただいているアルバイトの皆様もとても魅力的な方々で、定植作業など栽培業務において結束力が強くチームワークを発揮してくださる一方、一人ひとりが積極的に業務に関わってもくださり、心強く感じております。
メリットは町の環境が栽培に適している点です。また、弟子屈町の皆様に私たちの栽培するイチゴを大切に思っていただけている点も農園運営の励みになっております。
元々は一つの品種を 5 棟全棟で栽培していました。現在では、毎年色々なイチゴの品種の中からテスト栽培を実施し、安全で安定的に生産可能な、弟子屈農園に適した品種の選定を行っております。結果として、経年的に収量も上がってきています。一方でこういった収量を上げていくためには栽培管理における人財(人材ではなく)の確保、育成がとても重要であると考えております。
2016 年に弟子屈農園開園後、イチゴ収穫収量などの改善は図られてきています。一方で、現状で満足するのではなく、弊社の掲げている『「夢、感動、喜び、やすらぎ」を提供するという企業使命を果たすため、オリエンタルランドグループは成長を続けます。』とあるとおり、イチゴ栽培農園としての事業所ではありますが、弟子屈町などへの貢献も含めて弊社のアグリ事業の成長を担っていきたいと思います。
プロフィール紹介
株式会社オリエンタルランド
フード本部フード開発調達部
アグリ運営グループ
弟子屈農園 農園長
島田 亮さん
1999年4月 株式会社オリエンタルランド入社
1999年6月 技術本部アトラクション技術部ショーエフェクトG/整備部ショー整備課
2002年11月 技術本部ファシリティ技術部設備グループ
2011年5月 ファシリティ技術部(部付にて横浜市温暖化対策統括本部在籍)
2012年4月 技術本部ファシリティ技術部設備グループ
2019年4月 フード本部フード開発調達部アグリ運営グループ ・ユニットマネージャー(弟子屈農園 農園長)